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人手不足の中国――自動化機械の時代に

ハマイ机械商貿(上海)有限公司  経理 金 松山

お客様とワーカー募集の件で話している中で、次のような話をよく聞きます。
「10年前は工場の正門に従業員『10人募集』という広告を出すと100人ぐらい集まって来たけど、ここ数年は状況が変わって『100人募集』といっても10人ぐらいしか集まって来ない」とのことです。
現在は、友達或いは老郷(同じ故郷の人のこと)を紹介して入社させた従業員には奨励金が与えられるとのことです。その友達が3年以上務めた場合は、会社側から紹介した従業員にさらに賞金を支払います。
せっかく入社しても現場の仕事に慣れず、辞めて行くことが多いからです。

13億人口の中国がもはや人手不足の時代になって来た、と言っても過言ではありません。
その原因を探って行くと、内陸地方での基礎建設で大量の労働力を使うことと、長年に渡った産児制限制度、老齢化社会などの要因があげられます。

人手不足時代に対応して優秀な中国企業は「産業昇格」「製造昇格」を行っております。
昔は単純な製造で加工費だけを稼いだのですが、現在は研究開発・設計・材料購入・製造・倉庫・物流・販売・ブランド管理などの全体の流れで利益を出しております。
華為(HUAWEI)社が正しく「製造昇格」で成功したいい例です。
そして製造現場にはロボットを取り入れてワーカーの代わりの作業をさせる動きも出てきています。
FOXCONNはこの数年間で5万セットのロボットを生産現場に投入することで、10万人の従業員削減ができたそうです。

そこで強調したいことは、これからは工作機械も自動化が絶対必要になるということです。
実際に、多くの浜井ホブ盤ユーザーから、自動ローダーの要望があります。
勿論、当社も自動ローダーの自社開発、韓国及び中国自動化メーカーとの協力開発の努力を続けて来ております。

今後、値段が安くて安定性も優れた「自動ローダーを標準仕様」とした浜井のホブ盤を中国ユーザーに販売して喜んでいただきたいと思います。