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足利工場安全衛生を振り返って

足利工場総務部総務グループ 安全衛生担当 長沢 源機

「安全」とは何でしょうか、大辞泉によりますと、『危険がなく安心なこと。傷病などの生命にかかわる心配、物の盗難・破損などの心配がないこと。またそのさま』となっています。 工場では、その『危険の芽』を見つけ出しては元から摘み取るべく、毎月第一火曜日に安全衛生委員会を行い、月の最終火曜日に組合代表と会社代表が共同で安全パトロールを行っています。

【かつての災害事故、どうして起きた?】

でも、思い起こせば6年前、入社1年目の社員が落下部品に足を挟まれ負傷という災害が発生してしまいました。緊急に安全衛生委員会を開き、事故原因の追究と防止対策を話し合いました。
この作業には「手順として3つの安全対策(クレーン掛け⇒予備固定⇒本固定)」がありながら、困ったことに、本人がその手順を破っていたことで事故が発生していました。

【その対策は・・・ハード面の対策には限界がある】

そこで、たとえ手順を間違えても忘れても事故の起きない究極の対策として、「落下しない・できない対策(ハード面の対策)」を講じました。
このように絶対に落下事故が起きない対策(ハード面)がとれるものは良いですが、そうばかりとは限りません。工場労働災害において、その起因するものがハード面なのか、ソフト面なのか、それとも両者複合するものか色々あるからです。

【安全を守るにはソフト面が大事】

肝心なことは、ソフト面、すなわち本人の作業安全への意識・習慣を確実なものにすることだと思います。安全装置はあった、安全用品もそろっていた、使い方も知っていたが、『やらなかった』、これを絶対になくさなければなりません。
そのために、職場で耳にするヒヤリ・ハットの話を朝礼で発表し、作業前の危険の確認と安全対策を周知・共有し、KYT(危険予知トレーニング)につなげています。 また、労働災害に関して、近年、全国的に入社3年未満(職場移動含む)の事故が増加傾向にありますので、当社では、まず新入社員教育・雇い入れ時の教育に力を入れ、災害防止対策としています。

「従業員の安全を優先」すれば士気が上がり、結果的に品質も生産性も向上することと思います。先輩も新人もありません、「労働力という貴重な財産」を全社員と共に守り抜くことに邁進して参ります。